・無名の大学文系出身、資格なしでなんの職種がいい?
・コミュ力に自信はないけど、営業職しか就職先がない
・なんか営業て怖いし、就職に失敗したくない
・平凡な自分がどの営業に向いているかわからない
大学卒業後、初めて社会にでる学生ならいろいろ不安や疑問を抱きますよね。
記事を書いている私も、10年以上前、無名の大学在籍していました。
そして、なんの資格もスキルもない状態で就活に臨みました。
今現在、新卒で就職してからルート営業で12年働いています。
その間、転職を2回して経験した業界は3つです。
似たような状況の学生がいたら、記事が一助になればと思います。
目 次
■【営業職の種類】平凡な大学生におすすめは「ルート営業」
結論として、ルート営業がおすすめです。
理由としては、3つあります。
・基本的に既存の得意先を定期訪問するだけ
・営業目標はあるが、ノルマはない
・新規開拓を強く要求されない
以上の3つを順番に解説していきます。
□基本的に既存の得意先を定期訪問するだけ
既に取引がある得意先を定期訪問していくので、気が楽です。
そのルーティンの中で、着実に仕事を覚えていきます。
私の場合、お客さんに仕事を教えてもらったことも多いです。
分からない事は正直に伝えると、相手も教えてくれます。
そのように誠実に対応していけば、信頼感も生まれます。
やがて覚えた仕事をもとに、提案の幅も広がります。
ルート営業にはその環境が整っています。
そして、その経験値は自信につながっていきます。
□営業目標はあるが、ノルマはない
私の経験談として、今まで3社をルート営業で働いてきました。
そしてどの会社も営業ノルマはありませんでした。
代わりに、売上目標という設定はあります。
それが月次、年次の売上予算になります。
ノルマという追い立てられるプレッシャーはありません。
目標を達成するという前向きな設定です。
仮に目標が達成できなくても、ペナルティはありません。
次月どうすれば目標達成できるか、を考えて実行していきます。
凡人としては非常に取り組みやすい環境だと思います。
□新規開拓を強要されない
仮に新規開拓したとしても、紹介がほとんどです。
既存顧客の知り合いの業者だったり、独立や転職した人への紹介です。
繰り返しですが、基本的に既存顧客を回るのが仕事です。
大体どの会社も既存顧客の売上で経営が成り立っています。
とはいえ、新規開拓を全く要求されないわけではないです。
理由は、既存顧客も永遠に取引が続くとは限らないからです。
競合他社に仕事をとられたり、顧客自体の売上減少や倒産もあります。
そのためには、営業である以上新規開拓は必須です。
ただ、基本的に飛び込み営業や、丸1日テレアポとかはないです。
凡人には働きやすい環境です。
■ルート営業として入るべき会社
結論、自分にあった雰囲気で、長く働ける会社です。
理由は、時間をかけて着実に経験値を稼げるからです。
ただ、こればっかりは入社してみないとわからないです。
あまりにも雰囲気が合わなかったら、即転職もありです。
実際、私も1社目は雰囲気が合いませんでした。
面接や会社訪問で仕事場の見学ができれば見学をおすすめします。
□法人営業、個人営業どちらを選ぶか
主張:法人営業を選ぶべきです。
理由:相対的にまともな人が窓口担当である可能性が高いからです。
私の経験談として、関連会社で一度クレーム対応をしたことがあります。
ネット販売で購入された個人から問い合わせの対応でした。
かなりしつこいクレーマーで1日中断続的に電話をかけてきました。
私は営業担当も兼務していたので、かなりストレスな1日でした。
最終的には上司が対応して完結しました。
なんとも後味の悪い仕事でした。
このように対個人営業だと、得体の知れない相手がでてきます。
その点、法人の窓口担当ならある程度まともな相手です。
会社に雇われている人は、一定の信用はあります。
だから、法人営業をおすすめします。
□対代理店営業、対ユーザー営業どちらを選ぶか
主張:対代理店営業です。
理由:対ユーザーだとメーカーとユーザーの板挟みになるからです。
実際私は、どちらの経験もあります。
対ユーザーは良く言えば潤滑油、悪く言えば板挟みですね。
仕入れ先の都合やルールと、得意先ユーザーの要望の間で立ち回ります。
仕入先も複数あるため、商品知識を覚えるのが大変です。
逆に対代理店営業なら仕入元の立場になります。
なので、ある程度自社の都合を代理店に理解してもらえます。
知識も自社製品に特化するので、覚えやすさもあります。
だから対代理店営業がおすすです。
■ルート営業のキャリア設計方法
結論としては、営業のポータブルスキルを磨くことです。
理由は、仕事のいろんな場面で役立つからです。
ポータブルスキルと言っても漠然としているので、
資格や免許、具体的なスキルを上げて解説していきます。
□とっておくべき普免、日商簿記
・普通自動車免許
普通自動車免許は、必須といってもいいくらいです。
理由は、営業で自由に動ける範囲が拡がるからです。
加えて業種によっては、商品の納品、返品回収も必要になります。
その時、どうしても車が必要になります。
また、休憩する時に車があれば自分だけの空間で休めます。
喫茶店や公園は公共の場なので、完全に休まらないです。
・日商簿記検定
日商簿記はできれば営業もとっておくべきです。
理想は2級で、最低でも3級はほしいです。
私の経験談ですが、主に就職、転職で役立ちます。
転職2回の面接で、日商簿記2級を評価されました。
・転職1社目:経費を理解し、コストに対して意識がある
・転職2社目:会社のお金の流れを理解している
転職では営業マンがもっていると、以上のように評価されます。
他の応募者と差別化になります。
普段の業務の中でも、会社の売上、利益、コストを意識できます。
簿記で勉強した内容がより行動の具体的な裏付けになります。
□磨くべきスキル
・ビジネスライティング
簡単に言うと、相手にわかりやすく、効率的に伝えるスキルです。
これは文章でも、会話でも同じ型が使えるので役立ちます。
ざっくり言うと、「結論ファースト」です。
そのあと、結論に紐づいた各論(詳細)を並べます。
このブログの文章構成も上記を意識しています。
至らない部分もあるかもしれませんが。
特に会社では、報告書や普段の日報など文章を書く場面も多いです。
そこで、わかりやすい文章を構成できれば評価されます。
実際の体験談として、2社目の会社の社長から評価されました。
新規得意先のレポートの内容が充実し、わかりやすかったと。
文章で書ければ、その型を言葉で伝える時にも応用できます。
そのまま型を話の流れに当てはめるだけです。
より詳しい内容、実践方法は書籍で確認してみてください。
大学のレポートや論文で練習して、スキルを身につけましょう。
書く技術・伝える技術 仕事の効率をグンと上げるビジネス・ライティング/倉島保美【1000円以上送料無料】価格:1,980円 (2020/8/9 20:16時点) |
・チラシ作成
ルート営業は得意先を定期的に訪問していきます。
ただ、その時訪問するためのネタがないとしんどいです。
特にあまり親しくない、話のネタがない得意先なら尚更です。
その時役立つのがチラシです。
主に内容は自社の新商品や、値下げ情報といった内容です。
当然、得意先にメリットになる内容を載せます。
私の場合は、商品名、商品画像、価格、メリットを軸にしています。
クセのある商品でしたら、会話の中でコソッとデメリットも言います。
詳しい作成方法はネットでググってください。
たくさん参考資料がでてきます。
資格やスキルは大学4年間の有り余る時間の中で充分獲得できます。
しかも、どれも難易度の高くないものばかりです。
特にやることが見つからないという学生は行動に移してみてください。